Ubuntu 26.04 LTS にアップグレードした
私は現在、Linux 系のメジャーなディストリビューションである Ubuntu OS を愛用しておりまして、直近までは Ubuntu 24.04 LTS を使用しておりました。
この度、2026年4月23日に Ubuntu 26.04 LTS がリリースされたので、早速私の使用しているノートブック PC 1台、ミドル タワー型 PC 2台、母が使用しているノートブック PC 1 台の合計4台の PC をUbuntu 26.04 LTS にアップグレードしました。
まずは2025年1月1日から愛用中の Dospara の “GALLERIA RL7C-R45-5N” というノートブック PC をアップグレードしました。
USB SSD にデータのバックアップを取って、端末アプリから
sudo apt update
sudo apt full-upgrade
sudo apt autoremove
sudo apt clean
sudo do-release-upgrade -d
を実行したところ、拍子抜けするほど簡単にアップグレードが完了しました。
アップグレードの処理は時間も意識しないほど早く終わってしまいました。
その後、ミドル タワー型の自作 PC 2台を順次アップグレード。
これも何も問題無くあっさりと完了。
3台合わせても1時間も掛からなかった気がします。
Ubuntu 26.04 の見た目など

Ubuntu 26.04 のフォルダー アイコンの色の主張が強くて驚きました。
色は複数種類から選んで変えられますが、どれを選んでもかなり主張が強めでした。
正直に言うと私は以前のグレー系のフォルダー アイコンの方が好みです。

パフォーマンス モニタリング アプリは “Resources” というものに変わったようです。
GPU のモニタリングも出来ますし、CPU の多くのコアも見易いのでなかなか良いと思います。
因みに Ubuntu 26.04 LTS の使用感は良く、動作は Ubuntu 24.04 LTS と比較してもかなり軽快になったように感じました。
日本語入力が不便になった
残念な事に、日本語入力の際の変換区切りが無くなっているようで、これは日本語入力システムが IBus でも Fcitx5 でも同様のようです。
この点は日本語での文字入力の際にかなり不便に感じます。
端末アプリが変わった
それと、既定の端末アプリが “Ptyxis” に変わったのですが、これも配色が異常です。
どの色パレットを選んでも配色がどぎつくて目が疲れて堪りません。
仕方が無いので、色パレットの設定ファイルを書いて ANSI colors の GNOME palette に変更しました。
[Palette]
Name=Neuron
Primary=true
TitlebarBackground= #2a2a2a
TitlebarForeground= #aaaaaa
RemoteBackground= #2a2a2a
Background= #202024
Foreground= #aaaaaa
Cursor= #aaaaaa
# Standard ANSI Colors (0-7) - GNOME palette
Color0= #171421
Color1= #C01C28
Color2= #26A269
Color3= #A2734C
Color4= #12488B
Color5= #A347BA
Color6= #2AA1B3
Color7= #D0CFCC
# Bright ANSI Colors (8-15) - GNOME palette
Color8= #5E5C64
Color9= #F66151
Color10= #33D17A
Color11= #E9AD0C
Color12= #2A7BDE
Color13= #C061CB
Color14= #33C7DE
Color15= #FFFFFF
上記の内容を Neuron.palette などの名前で
/home/UserName/.local/share/org.gnome.Ptyxis/palettes/
のディレクトリー内に保存してターミナル アプリの Ptyxis のハンバーガー メニュー ボタン -> “設定” -> “外観” タブで作成した色パレットを選択して適用しました。
上記の “UserName” は実際のユーザー名で置き換えて下さい。
但し、Foreground で文字色を変えると他の UI 要素の色まで同時に変更されてしまう謎仕様なので注意が必要です。
Ubuntu 26.04 は日本語入力の問題に加えて、色の問題が残念。
個人的には Ubuntu 22.04 辺りが一番良かったかな。
まさかこの色使いのどぎつさはテック界隈の microdosing の悪影響だったりしないですよね??
Python 3.14 になった
後は、Python のヴァージョンが3.14に上がったので、venv などの仮想環境も Python 3.14 で作り直しました。
その他、特に問題を感じるところはまだ有りません。
1台の古いノートブック PC のアップグレードに苦戦
そして母が長年使用している廉価なノートブック PC である ASUS の “E203MA” もアップグレードする事にしたのですが、これには本当に苦労してしまいました。
このノートブック PC は購入したのが2019年6月で、CPU は Intel N4000, メインメモリーが DDR4 4GB, ストレージが64GB eMMC です。
購入後直ぐに Ubuntu 18.04 LTS をインストールし、Ubuntu 20.04 LTS, Ubuntu 22.04 LTS, Ubuntu 24.04 LTS と2年毎にアップグレードして来ました。
今回の Ubuntu 26.04 LTS では最小 RAM 容量が6 GB に拡大されていますので、この PC の4 GB の RAM ではやや不足します。
で、かなり悪戦苦闘しました。
これは私の知識不足のせいですが、データを USB SSD にバックアップする際に USB SSD を ext4 でフォーマットして暗号化してあったのですが、これの権限の再設定に手間取りました。
そしてアップグレード処理が謎のエラーで停止してしまい、Anthropic Claude Opus 4.7 に手取り足取り教えて貰いながらトラブル シューティングして行ったのですが、どうにも進まず、4時間、6時間、8時間と過ぎて行き、遂に直接のアップグレードを諦めてクリーン インストールする事にしました。
どうやら長年差分的なアップグレードを重ねて来たので、古い OS の設定やファイルが多く残存して悪さをしているようでした。
そして、クリーン インストールもまた苦労しました。
普通に USB フラッシュ メモリーに Ubuntu 26.04 LTS のイメージ ファイルを焼いて PC の起動時に F2 と Delete キーを連打して UEFI 画面を出して Live USB から起動させたまでは良かったのですが、OS が起動する前にクラッシュ、カーネル パニックとなり、その後は F2 キー Delete キー連打では UEFI に入れず、通常起動後に
sudo systemctl reboot --firmware-setup
で UEFI に入り、Fast Boot を無効化、USB メモリーを何度か抜き差ししたり再起動したりを繰り返したところ、Live USB から起動に成功。
もしかすると PC の USB コネクターが古くなって接触不良だった可能性も有りそうです。
因みに PC のスペックが低過ぎて起動までに10分間くらい掛かった気がします。
しかしその古い PC でその後も問題が発生。
Ubuntu のインストーラーが途中で反応しなくなったり、 Wi-Fi の設定に失敗して動かなくなったり、不具合の連続。
何度もチャレンジして漸くインストールが完了しました。
日本語キーボードが US キーボードとして誤認識
しかしまだ問題が発生。
今度はログアウト後にログイン パスワードを入力しようとしたところ、エラー。
何とキーボードを US 配列のキーボードとしてしか認識しなくなってしまったのでした。
Claude Opus 4.7 と原因究明作業を繰り返す事に。
cat /etc/default/keyboard
# XKBLAYOUT="us"
US キーボードとなっている事を確認しました。
Claude 曰く、この問題の階層は以下の様になっているそうです。
[最下層] kernel / udev / hwdb <- ハードウェア検出 (26.04 で誤検出)
↓
/etc/default/keyboard <- Debian 系のキーボード設定
↓
/etc/vconsole.conf <- systemd のコンソール設定
↓
/etc/dconf/db/local.d/ <- GNOME システム デフォルト
↓
[最上層] ~/.config/dconf/user <- ユーザー個別の dconf 設定
[注意]
以下は私の環境でのトラブル シューティングであり、他の環境では機能しないかもしれません。
また、何か問題が発生しても私は責任を取れませんので、各自の責任で判断して下さい。
Claude Opus 4.7 の助言に従って以下の様に設定してみました。
sudo nano /etc/default/keyboard
で、以下の内容を入力して保存しました。
XKBMODEL="jp106"
XKBLAYOUT="jp"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS=""
BACKSPACE="guess"
続けてコンソール tty 用に、
sudo nano /etc/vconsole.conf
で以下の内容を書き込んで保存しました。
KEYMAP="jp106"
XKBMODEL="jp106"
XKBLAYOUT="jp"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS=""
BACKSPACE="guess"
GNOME 全体デフォルト用に、
sudo mkdir -p /etc/dconf/db/local.d
sudo nano /etc/dconf/db/local.d/00-input-sources
で入力ソースの定義として、以下の内容を書き込んで保存しました。
[org/gnome/desktop/input-sources]
sources=[('xkb', 'jp'), ('ibus', 'mozc-jp')]
profile ファイルを作成して、
sudo mkdir -p /etc/dconf/profile
sudo nano /etc/dconf/profile/user
以下の内容を書き込んで保存して local データベースを有効化しました。
user-db:user
system-db:local
そしてデータベースを更新します。
sudo dconf update
設定を反映させます。
sudo udevadm trigger --subsystem-match=input --action=change
上記で設定したシステム デフォルトは、新規作成ユーザーにのみ自動適用されます。
既存ユーザーには各自の dconf が優先される為、明示的にリセットする必要が有ります。
ですので、各ユーザー毎に端末アプリで以下を実行します。
“su - UserName” でユーザーを切り替えられます。
コマンド引数の “UserName” は実際の対象ユーザー名に置き換えて下さい。
su - UserName
dconf reset -f /org/gnome/desktop/input-sources/
exit
ここで一旦 PC を再起動。
localectl status
で内容を確認。
System Locale: LANG=ja_JP.UTF-8
VC Keymap: (unset)
X11 Layout: jp
X11 Model: jp106
デスクトップ画面の上部バーに「A」と出ているので、それをクリックして入力システムを「日本語」から「日本語 (Mozc)」に変更しました。
すると、正常に日本語入力が出来、次回起動時からは最初から「日本語 (Mozc)」が選ばれた状態となり、漸く普通に日本語入力が可能になりました。
そしてバックアップして置いたデータを復元するのですが、snap 版の Firefox ウェブ ブラウザーの設定ファイルの場所を間違えてしまい、消失。
母には申し訳無いけれど環境を再構築し、ブックマークも再構築しました。
この古い 4GB RAM のノートブック PC での使用感ですが、インストールでは苦労しましたが、その後は動作は軽く、不満は有りません。
まだまだ現役で使えるようです。
という訳で、総じて Ubuntu 26.04 LTS は良く出来ていますが、フォルダー アイコンなどのデザインの癖が強いのと、日本語入力周りで問題が有る事には注意が必要なようです。

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