
本日、日本時間の2025年8月8日(金曜)午前2時 (太平洋時間の8月7日(木曜)午前10時)、OpenAI から ChatGPT などで使用される生成 AI モデルの最新版となる、GPT-5 が正式発表され、リリースされました。
私は午前2時から1時間余行われた YouTube のライヴ ストリーム発表会を視聴し、実際に GPT-5 が利用可能になるのを待ちました。
GPT-5 は有料ユーザー優先で順次展開しており、私は有料の Pro プランに加入しているので、直ぐにでも利用可能になるかと思っていたのですが、運悪く、朝になっても利用出来ず、一旦仮眠を取り、午前11時頃に起床してウェブ サイトにアクセスしたところ、GPT-5 が利用可能になっていました。
初めに自分の過去のチャット履歴から私自身をプロファイリングさせてみました。
CoT (Chain of Thought / 連鎖思考)無しでは、「まあ、こんなものか」という程度の応答でしたが、もっと詳細にプロファイリングするようリクエストしたところ、CoT が走り、確かに高精度な分析を出して来ました。
続いて、自作の FlexNeuroAI プログラムの大改修作業をさせてみる事にしました。
FlexNeuroAI は、進化的アルゴリズムを元にして独自のアルゴリズムを組み込んだ人工ニューラル ネットワークの進化シミュレーションプログラムです。
3D ゲーム エンジンとして有名な Unreal Engine 5 上で動作し、物理シミュレーションと統合させています。
実は直近まで ChatGPT o3 を使って自作の FlexNeuroAI プログラムの改良作業を行っていたのですが、ChatGPT o3 から問題点を指摘されていました。
プログラムの実行の高速化の為に非同期並列でマルチスレッド処理を行うようにしていたのですが、Unreal Engine オブジェクトを非同期の別スレッドから操作してしまっている箇所が有り、これは UE の仕様上の違反になるので、後々の重大バグの原因になりかねないとの事でした。
直近で数日間掛けて o3 でこの問題点を修正させようと取り組んでいたのですが、コードの規模が大きく、アルゴリズムは独自のもので、かなり複雑なプログラムになっていたせいで、コーディングに優れた CoT 型の o3 モデルであっても全体の構成の把握や細部の実装を全て行う事が出来ず、コードは次第に破壊されて行き、どうしても正常に動作する状態まで編集させる事が出来ずに挫折していました。
そして今回登場した GPT-5 にてコードの大改修に再挑戦する事にしたのです。
まず、通常版の GPT-5 で状況の説明と作業の流れの打ち合わせをし、GPT-5 pro でプログラムのソース コードを .zip ファイルに纏めてアップロードして分析させてみました。
GPT-5 pro は14分18秒間の思考プロセスの後、コードの全体像の説明と、問題点を全て報告してくれました。
続いて GPT-5 pro にコード改修の差分パッチの作成を依頼したところ、14分19秒間の思考の後、差分パッチを作成してくれました。
しかし残念ながら作成されたファイルのダウンロードが出来ないようなので、チャット欄に掲載して貰ったのですが、どうも元のコードの実装と食い違っている箇所や、必要な機能、関数が移植されていない箇所などが有ったので、私がその点を指摘して GPT-5 pro に再度より慎重に分析を依頼したところ、全ての仕様の詳細を丁寧に列挙し、実装方針も完璧に説明してくれました。
そしてもう一度コードの差分パッチの作成をお願いしたところ、15分33秒間の思考プロセスの後、大量のコードの差分を表示してくれました。
私は Visual Studio Code (VS Code)で一応手作業にて細かく確認しながら差分を適用した後、Unreal Editor にてコンパイルを実行したところ、何と驚くべき事に、大量の編集にも関わらず一発でエラー無くコンパイルが通り、しかも実行時エラーも無く進化シミュレーションが走ってしまいました!!
これは非常に驚異的な事で、普通は、或いは今までのモデルでは、大抵は VS Code での編集中にもエラーや警告が頻出し、Unreal Editor でのコンパイルも何度もエラーが発生して都度修正を繰り返すものなのですが、GPT-5 pro は一発で完動するコード差分を書いてしまったのです!
さすがにやはり ChatGPT のメジャー ヴァージョン アップなだけあって、素晴らしい能力の向上でした!
Pro プランではない場合の通常版の性能がどの程度かはまだ分かりませんが、少なくとも GPT-5 pro の性能は非常に画期的なものであるようです。
これは開発が捗りそうです。
[2025年8月10日追記]
{
GPT-5 が登場して間も無く、SNS などを中心にユーザー達から ChatGPT サーヴィスに対する猛烈な批判の嵐が巻き起こったようでした。
これは私も感じた事でしたが、GPT-5 は論理一徹に作られており、応答の内容に人間的な温かみ、面白さ、そして共感的表現が欠けており、ユーザー達は以前の GPT-4o モデルの方が良かったと訴えました。
また、多くのユーザーは GPT-4o にキャラクター性を付与してロール プレイをさせていたようで、GPT-5 ではそうした使い方に最適化されておらず、不満の原因となっていたようです。
加えて、GPT-5 は使用回数制限がきつく、制限に達すると密かに低性能モデルに切り替えられてしまう点、基本モデルも期待されたほど高性能ではなかった点などから、ユーザーの不満を高めてしまったようでした。
結果として、SNS を中心に GPT-4o を復活させてくれとの要求が叫ばれ、OpenAI は直ぐに有料の Plus プラン、Pro プランの利用者に対して、GPT-4o を含む前世代の AI モデル達を利用可能にするオプションを提供する決定をしました。
私は個人的には GPT-4o は会話のノリが軽過ぎる印象が有り、巨大モデルである GPT-4.5 の応答が心地良く感じていました。
しかし GPT-4.5 の欠点として応答が遅いというのが有り、やはり私は GPT-5, GPT-5 pro を主に使っています。
}
[2025年8月11日追記]
{
どうやら GPT-5 は無料ユーザーについてコンテキスト ウィンドウのサイズがかなり小さく設定されているようですね。
無料版: 8k
Plus: 32k
Pro: 128k
各料金プランについて、以前の GPT-4o と同様の割当のようです。
(注意: これは2025年8月11日現在の情報です。今後変更される可能性が有ります。)
コンテキスト ウィンドウが小さいと、AI モデルは多くの情報を読み取れず、ユーザーとの過去の遣り取りや指示を充分に反映出来ない為、結果的に無料ユーザーの GPT-5 体験の品質が相対的に不充分となっている可能性も有るようです。
}


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