WordPressの画像管理について。

2021年11月8日現在、私はWordPress version 5.8.1を使用しており、この環境に於いての内容となっております。

私は先月から “lolipop!” のレンタル サーヴァー上でCMS (Contents Management System)のWordPressCocoonテーマにて新規ブログを管理しております。
これらは本当に素晴らしいシステムなのですが、画像の管理について幾つか困った事もございましたので、記録として書き綴って置きます。

まず私は以前のSSブログでは、オンライン写真共有サーヴィスの老舗であるFlickrにアップロードした画像をブログの記事ページに埋め込んで表示させておりました。
ですが、SSブログはSo-netからSeesaaに譲渡されてから放置されているような状態で先行きが不透明であり、FlickrもYahoo!からSmugmugに売却されてから大幅な値上げとなり、利用継続が厳しくなってしまいました。
Flickrの年額71.88USD(約8,200円)を支払わないとブログに新たな画像を貼れず、過去の画像も大部分が表示されなくなってしまいます
そうした理由から独自ドメインを取得し、レンタル サーヴァーで新規ブログに移転する運びとなったのです。

私は過去のSSブログの記事をWordPressのブログに移植する作業をひたすら続けていたのですが、落とし穴がありました。

まず、アップロードした画像は、最初に幾つかの規定サイズのサムネイル画像が作成されますが、小さな画像に関しては、記事内の画像をクリックした際に表示される画像を “メディア ファイル” にして置けば、画像をクリックしてオリジナルの大きさで表示が可能ですのでこれは問題はありません。

しかし一辺が2560pxを超える大きさの画像の場合、フルサイズであっても自動的に長辺が2560pxになるように縮小された上、 “-scaled” が付加されたファイル名で保存されてしまい、記事内の画像をクリックした際に表示される画像をメディア ファイルにしても実際にはその “-scaled” が付いた縮小版が表示されてしまいます
これではオリジナルのサイズの画像を表示させたい場合には困ります。

私は当初その事に気付かず沢山の大きな画像を貼ってしまい、後で気付いて慌ててしまいました。
この問題はウェブで調べた方法で解決出来ました。

WordPressの管理画面から “外観” -> “テーマエディター” -> “編集するテーマを選択” -> “Cocoon Child” -> “テーマのための関数(functions.php)” と進み、 “選択したファイルの内容” の下の方に

//以下に子テーマ用の関数を書く
add_filter("big_image_size_threshold", "__return_false");

と追記して “ファイルを更新” ボタンを押すと、以後は勝手に縮小版にされなくなりました。

ですがまた新たな問題に直面しました。
JPEG画像が撮影時には横倒しで、EXIF情報で正しい向きが埋め込まれたものについて、PC画面上では正しい向きで表示されますが、ウェブ ブラウザーの種類によっては撮影時のまま横倒しで表示されてしまう為、WordPressがEXIF情報を参照して正しい向きに回転してから改めてJPEG圧縮して別の版を作成するようになっておりました。
再度のJPEG圧縮で画質が劣化してしまい、しかも “-rotated” を付加されたファイル名になってしまいます。
多くの人は気にならないのでしょうが、私は非可逆圧縮を重ねて掛ける事が嫌いであり、ファイル名も勝手な文字列が付加される事が好きではありません。

そこで色々と解決策を探したのですが、これについては横倒しの画像ファイルをアップロードする前に自分でGIMPなどの画像編集ソフトウェアで正しい向きに直してPNGファイルなどの可逆圧縮で保存して置くしかないようです。
JPEGファイルよりもファイル サイズが大きくなりますが仕方がありません。

これで解決かと思いきや、ここで更なる問題が現れました。
ファイルの命名規則を変更したくなったのですが、メディア一覧から画像ファイルを選択してもファイル名の変更が出来ません。
仕方無く名前を変えたファイルを新たにアップロードし、記事内の画像を手動でこれに置き換えていったのですが、やはり手間が掛かります。

ウェブ検索したところ、 “Phoenix Media Rename” というプラグインでファイル名の変更が可能である事が分かり、早速これを導入してみました。

ファイル名を差し替えてみたところ、巧く変更出来たように見えました
ですが、実はパーマリンクのURLだけは元のままである事が後に判明しました。
これでは不都合があるので、他の手段を探す事になりました。

ウェブの情報によると、 “Enable Media Replace” というプラグインを導入すれば、画像ファイルを差し替えた上、記事内のリンクのURLも自動的に更新され、しかも代替テキストやキャプションなどは前のままにする事が出来ると分かり、早速これを導入致しました。

実際にファイルを差し替えてみたところ、巧く行っているように見え、万事解決かと思いましたが、何と今度はファイル名に “-1” が付加されているものがありました。
どうやら前のPhoenix Media Renameで変更したファイル名と同じファイル名のものを再度アップロードした為、自動的に番号が付加されたようです。
ですがここでEnable Media Replaceでもう一度同じファイルをアップロードし直すと、今度は完全にファイルの差し替えが出来、代替テキストやキャプションなどは元のままで、ファイル名とパーマリンクは正しく更新され、記事内のリンクなども正常に差し替えられておりました。

結論としては、画像ファイル名だけを変えたい場合や画像ファイルの内容だけを変えたい場合には、 “Enable Media Replace” プラグインで画像ファイルをアップロードし直すのが確実であると言えそうです。

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